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猫と赤ちゃん、ときどきオット(6)「猫ファースト」でみんな幸せになれる

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妊娠したことを周りに打ち明けた時、多くの人が猫との生活について色々と心配してくれたのを覚えている。

赤ちゃんが猫砂を口に入れないように気をつけたほうがいいね。
赤ちゃんが猫に引っかかれたりしないように・・・
赤ちゃんが猫に踏まれたりしないように・・・
赤ちゃんが猫のごはんを食べたりしないように・・・

ほとんどの人が、子供への影響を気にしていた。
私たち夫婦は、どちらかというと猫のほうの心配事が大きかったので、そのあたりは普通の人とはちょっと感覚が違うのかもな、とぼんやり思っていた。周りから「猫バカ」と呼ばれているくらいだしね。

実際、猫が子供に悪い影響を与えないように注意することは本当に重要なことで、きちんと考える必要があったし、対策を講じたのは良かったと思っている。

と同時に、それ以上に猫の心配をしたことも、ものすごく良かったのかもしれない。
結果的に我が家でほとんどトラブルが起きていないのは、いわゆる「猫ファースト」の成果だと思っている。

「いやいや、忙しい中で猫の事なんて考えている余裕なんてないよ」と思うかもしれない。
でも、あえて猫の事を優先的に考えることで、後々の面倒は格段に減る!ということは断言できる。
赤ちゃん中心に考えれば考えるほど猫の問題が増えていき、赤ちゃん中心に考えれば考えるほど、逆に赤ちゃんの立場をどんどん悪くする結果になってしまうということに、私は気づいてしまった。

子供が産まれたお宅でよく聞く「猫あるある」をいくつか挙げてみる。
・猫が体調を崩してしまった
・布団やカーペットの上でオシッコをしてしまった
・今までしなかったイタズラをして困っている
・夜鳴きがうるさくなった
・赤ちゃんを引っかいた
などなど・・・挙げれば数えきれないほどある。

こんなトラブルが起きたとき、多くの人がこう考えるのではないだろうか。
「赤ちゃんが来て、環境が変わったことが原因」

それは、確かにそのとおり。でも、それだけではない。

もうひとつの原因は、飼い主にあると私は思う。
ピンと来ない人は、ぜひ自分が猫になったつもりで想像してほしい。

家族からずっと溺愛されていたのに、急に放ったらかしにされてしまったらどう思うだろうか。
今までは毎日かわいいかわいいと褒めてもらい、ニャーと鳴けばすぐ抱っこしてもらえた。好きなだけ膝の上で寝ていられた。
ところが、ある日突然おかしな生き物がやってきたと思ったら、家族が急にそっぽを向き、鳴いても擦り寄ってもなかなか相手をしてもらえない。
それが、何日も、何ヶ月も、ときには何年も続く。

猫は、どんな時でも涼しい表情をしているように見える。
でもそのポーカーフェイスの中に、ストレスや寂しさ、その他もろもろの感情をひた隠し、我慢に我慢を重ね、ついに限界に来て布団にオシッコをしてしまうのだ。

これって、猫が悪いんだろうか。

私は、こうした猫のトラブルは、完全に飼い主の配慮不足だと思っている。
子供が産まれたことは単なるきっかけに過ぎない。

想像するに、これは猫からの悲痛なSOSであって、猫に謝るならまさに今しかない!という、ものすごく分かりやすいタイミングなんだと思う。

そのSOSをきちんと受け止めている人って、一体どれくらいいるんだろうか。
一方で、猫に謝るどころか、頭ごなしに叱ったりしている人も相当数いるんじゃないかと思う。
もう想像しただけでムカついてきた( ̄^ ̄)

また、そうして起こった猫のトラブルによって迷惑をこうむるのは飼い主だけではない。
場合によっては、矛先を赤ちゃんに向けてしまう猫だっていると思う。
猫も、赤ちゃんも、どちらも何も悪くないのに。

ここで
私の敬愛するペットシッターのEさんの話を紹介したい。

ある日、Eさんがお客さんからこんな相談を受けた。
「猫が赤ちゃんを引っかいたんです!どのようにしつけをしたら止めさせることができますか?」

さて
Eさんは、なんと答えたでしょう。

彼女はまず、必ず親の目が届くところに子供を寝かせることなどをアドバイスし
それからこう質問した。
「最近もしかして、あまり猫ちゃんに構ってあげていないのでは?」

そう質問されて、お客さんは黙ってしまった。どうやら心当たりがあるようだ。

彼女はこう続けた。
「どうか、猫ちゃんを一番に優先して可愛がってあげてください。」
「忙しいでしょうけど、少しでもいいので時間を取って、集中して遊んであげてください。」

しつけの方法を求められているのに、猫を可愛がってとアドバイスをしたEさん。
彼女いわく、今までペットシッターとして何度となくその猫と接してきた中で、あんなに甘えん坊で性格のいい子が理由もなく人を引っかくなんて考えられないと思った、だから自然とお客さんの趣旨には沿わないアドバイスになったとのこと。

この話を聞いたとき、嬉しくてちょっと涙が出てしまった。
これが、素直に「しつけ方」をアドバイスしていたらどうなっていただろうか。
世の中のペットシッターさんがみんな彼女のような人であってほしいと心から思う。

赤ちゃんの被害だけにとらわれていたお客さんに対し、Eさんは猫の気持ちに着目した。
もちろん、猫の気持ちは誰にも分からない。でも、Eさんのように猫の気持ちを想像することは誰にでもできる。
その結果おそらく、赤ちゃんからしつこくちょっかいを出された猫が、たまらず反撃したのではないかということ、飼い主から構ってもらえない寂しさやヤキモチもひとつの原因ではないか、という事を想像することができた。そして、お客さんも素直にそのことを反省し、改めて家の環境を整え、猫を優先して可愛がることで、今回の問題は無事に解決した。

 

赤ちゃんと猫との共同生活を始めるにあたって一番重要なポイントは、スバリ「猫ファースト」。
先住猫がいかにストレスなく生活できるかを考えること、これに尽きると私は思っている。

子供が産まれる前と全く同じように接することは無理でも、例えばいつもよりたくさん名前を呼んであげるでもいい、何回かに一度、赤ちゃんに待ってもらってでも猫を抱っこしてみるでもいい。
ちゃんと私はあなたを見ていますよ、あなたのことが大好きですよというサインをこちらからたくさん伝えてあげてほしい。
これって、いわゆる「2人目育児」の大切なポイントと同じではないだろうか。

猫に、できる限り今までと同じように接する努力をすることや、愛情をきちんと伝える努力をすることがいかに重要か。「忙しいから相手にしてない」というのと、「忙しいけど、いつも精一杯気にかけている」というのでは大きな差があると思う。

そんな私、今は偉そうにコラムなんか書いているけど、育児が始まったばかりの頃は、猫たちに構ってあげられない寂しさと申し訳なさで、毎日メソメソ泣きながら生活していた。
「そんなに猫のこと気にしてちゃ育児できないよ」と言われたこともあった。
でも、その申し訳ない気持ちが常にあったからこそ、努力できたことがたくさんあった。

今となっては考え方そのものを変えて、家事より猫とのスキンシップを優先しているので(これはなかなかの上級テクかも)、自分の気持ちも楽になった。おそらく他の家庭よりもはるかに猫との時間を過ごしている自信があるし、忙しい中でも猫をデロデロに可愛がっていることが、結果的にお互いのメリットにつながっていると思う。

世間の大多数の人が猫より子供を中心にものごとを考えているのかもしれないけれど、我が家では、猫と子供はまったく同列。
もちろん、うちと同じスタンスで過ごせとは言わないけれど、猫だって人と同じ感情を持った大切な家族であることを忘れないでほしい。
そして、あえて猫の立場に立って、猫の気持ちを想像しながら過ごしていくことで、いくつもの問題を未然に防ぐことができるということを、できるだけたくさんの人に伝えたい。

 

赤ちゃんと猫と私たち、みんな楽しく毎日を送ってくれることを願って。

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